私たちからの贈り物

KOZUE TOHMA

ウェブエンジニア
2003年度新卒入社

初めに学生時代の話を聞かせてもらえますか?

大学は琉球大学の情報工学科という、まさしくエンジニア志望の学生たちがたくさん集まってくるところでした。私が在学していた頃は女性は少なかったですね。ただ、私自身もよく分かって入ったわけではなくて、何か新しいことをやっている、これから伸びてくるものを扱っている、という漠然としたイメージだけでした。

そうして入学してみると、ソフトウェアの講義があったんですね。ここで初めてコンピュータやプログラミングに触れたんですが、けっこう面白くて。もともと何かを作ることが好きだったので性に合っていたのだと思います。ちなみにそのとき使っていた言語は、すごく古いんですがPascalから始めて、そのあとにCでした。

この業界のどんなところに魅力を感じたのでしょうか?

将来性です。これからの時代に大きな影響力を持つことになる技術なのではと感じていました。当時のITを取り巻く状況はというと、携帯電話もまだあたりまえではなく、ポケベルやPHSがかろうじて広がりつつある時代。iモードのような携帯インターネットもまだありませんでした。なので、ネットに触ることも一般的ではなく、プログラマーという名前も世間一般の人たちには伝わらないレベル。そんな状況だったのですが、この業界の将来に可能性を感じていたんですね。

そしてレキサスに入社したわけですが、きっかけは何だったのでしょうか?

当時大学で講師をされていた外国人投資家のかたの自宅に学生が出入りしていたのですが、そのかたにレキサスを紹介していただきました。そして私からレキサスに入社したいとアプローチしたところ、まずはインターンとして入ることになり、チームギアの開発やユーザーサポートを1年間やらせてもらいました。そしてそのまま入社したのですが、将来性や、インターンをとおして自分が純粋に楽しいと思えたところが入社の動機ですね。

でも、最初にレキサスを訪問したときはびっくりしました。当時の社屋は普天間基地の真横にあるスナックビルの3階だったので「こんなところに会社があったの?」みたいな(笑)。ですが中に入ってみるとみんなワイワイとやっていて、また、県外出身、外国出身のメンバーもいて、明るい雰囲気でした。

いまはレキサスで、どんなポジションでお仕事をされていますか?

アプリケーションエンジニアです。クライアントワークにもいくつか携わってはきましたが、私は基本的にはレキサスのオリジナルサービスに関わることが多かったように思います。インターンでは前述のとおりチームギアに携わりましたし、その後開発に携わったメール配信サービス、コラボレーションサービス、健康増進サービス、いずれも新しくサービスを立ち上げるタイミングから関わりました。いまやっているハロペも最初の最初から携わっています。

自社のオリジナルサービスに携わる楽しいところは、サービス名、ロゴ、コンセプト、機能などをみんなでワイワイ議論しながら作っていく部分だと思います。自分たちの意思でいかようにもやれますしね。

これまで開発言語はどんなものを使ってきましたか?

PHP、Java、それにiOSやAndroidの開発もやりました。あと、Thunderbirdのアドオンを作ったこともあります。本当にいろいろですね(笑)。

これまでの業務をとおして印象的だったことを教えてもらえますか?

最近だと、17年間サービス提供してきたチームギア無償版がEnd of Lifeを迎えたことです。ユーザーさんも22万人いましたしね。インターンの時代から、開発、サポート、機能改善、新機能、デザインリニューアルといったひととおりのことを、ときには朝までみんなでやりながら積み上げてきたサービスだったので。

今回チームギア無償版は会社の成長とともにその役目を終えることになったわけですが、これだけたくさんの人たちに使ってもらえて、また、お金を払ってでも引き続き使いたいとチームギア有償版に移行されたユーザーさんも多くいらっしゃいますし・・・愛される、そして必要とされる、いいサービスを提供していたのだと実感しています。

入社して13年、レキサスの変遷を見てきたわけですが、13年前と比べていまのレキサスはどうですか?

入社した頃のレキサスはまだ、たんに沖縄の小さなITベンチャーという感じでした。大きくなるといろんな意味で会社っぽくなりましたね。社内のルール化も進みましたし、大きくなるに比例して社外での認知度や周囲への影響力も高まっているように感じます。

あとはサービス品質ですね。いま携わっているハロペはペットの命に関わるサービスなので、過去に携わったサービスに比べると要求されるレベルがまったく違う。なので、経験値が高いメンバーのサポートを受けながら、開発手法の改善、そしてサービスクオリティを上げることに最注力しています。

当間さんが感じているレキサスの魅力について教えてください。

3つあると思っています。まずは多様な働き方が認められていること。私の場合子育てをしながら働いているので、子どもの都合でどうしても出社が難しい場合、テレワーク制度を使って自宅で作業できるのがありがたいです。それから、勤務時間を早められるプチフレックス制度も助かります。子育てしながらとはいえ、やはり業務としてやるべきことはしっかり決まっているので、こういった形でいろいろな働き方の手段が認められているのがいいですね。

2つめは、私がレキサスに入社したときからですが、県外出身のメンバーが少なくないことです。もともと沖縄で住みたいと思っていた県外の方が、沖縄のIT企業を探してレキサスを知って頂くケースが多いのですが、沖縄にいながらいろいろな個性を持ったメンバーが集まっているのが面白いです。東京にいるといろいろな人がいるのは当たり前かもしれないのですが、沖縄だと沖縄の人しかいないケースも多いので・・・。いまは海外出身のメンバーもいますしね。こういった形で県外から経験値の高い人が入社してくれて、その経験を基に私たちを引っ張ってくれるのがありがたいです。結果として、沖縄にいながら東京のレベルで働ける環境になっていると思います。

3つめとしては、いろいろなことにチャレンジする精神を持っていることです。新しい技術を取り入れたサービスを作ろうとか、沖縄の若者のために人材育成事業のRyukyufrogsを立ち上げる力とか。新サービスの立ち上げについてはこれまで失敗もたくさんあったと思うのですが、やはりチャレンジしているからこそ失敗もあったわけですし、また、そういった全ての経験を活かして、繋いで、今がある、という感覚です。そして、そういった取り組みができるのも「2030年までに2000億円の外貨を稼ぐ企業になる」という目標があるからだと思います。そういう面白さは絶対にありますね。

ありがとうございます。では最後に、当間さんの将来の夢を教えてください。

私は親なので、ママという立場を活かして、世の中の親御さんに感謝されるサービスを子育て視点で企画、開発して提供できたらいいですね。